[メイン]
GM :
眠りは安寧を与える。
健やかな眠りは人々を苦しみから遠ざけ、一時の安らぎは心を癒す。
その細やかな幸福を奪う権利は……誰にもない。
そのはずだった。
ダブルクロス 3rd Edition 『Sleep Tight』
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉
[メイン] バトルダイサー : 俺はやるぜ俺はやるぜ
[メイン] もう負けない : 1d100 やる気 (1D100) > 94
[メイン] ミスター・VTR : やれる
[メイン] デッドプール : いける
[メイン] 佐山・御言 : 用意は出来た
[メイン] GM : じゃあやるか
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 「……今、郊外のとある町で謎の連続昏睡事件が起きている。無論、原因は不明だ」
[メイン] GM : そんな事件だった。
[メイン] GM : この事件は最初、当局が調査にあたっていたんだが、R案件であることが濃厚ということで、UGNに調査と解決が依頼された。
[メイン]
GM :
R案件。レネゲイド関連事件ということである。まだレネゲイドと本当に関係性があるかどうかは不明瞭だが……『こういう事件』の場合は『そうであること』が多い。
手遅れになる前にUGNが動く必要がある。
[メイン] GM : 既に犠牲者は12人も出ている。遅れれば被害が拡大する可能性もあるだろう。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
情報項目
『昏睡被害者について』
『昏睡被害者の共通項について』
技能はそれらしい技能提示してくれれば基本目標8
[メイン] GM :
[メイン] GM : trigger条件:昏睡者の様子をみにいく
[メイン] GM :
[メイン] 佐山・御言 : middle「波乱の予感」 シーンプレイヤー:自由っ!
[メイン] ミスター・VTR : 46+1d10 登場/リザレクト (46+1D10) > 46+6[6] > 52
[メイン] デッドプール : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+8[8] > 53
[メイン] 佐山・御言 : 36+1d10 (36+1D10) > 36+6[6] > 42
[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 46 → 52
[メイン] system : [ デッドプール ] 侵蝕率 : 45 → 53
[メイン] 佐山・御言 : 時々あるR案件
[メイン] 佐山・御言 : そう考えて気にしないつもりだったが
[メイン] 佐山・御言 : VTR…?
[メイン] 佐山・御言 : 見知った恐ろしい名前を目にして私は掛けてあったジャケットを着て外へ出た
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 : 「こんなところでなにをしているのだねVTR君にデッドプールくん」
[メイン] デッドプール : 「なんだてめえ?」
[メイン]
ミスター・VTR :
デッドプールとその辺のカフェで方針を話していたところだった。
頼んだコーヒーに、砂糖とミルクを表面張力ギリギリまで叩き込んでから撹拌し、嚥下する。
[メイン] 佐山・御言 : 「わたしは」
[メイン] 佐山・御言 : 「世界の中心」
[メイン] ミスター・VTR : 「すんげェ〜〜〜!!!」
[メイン] 佐山・御言 : 「佐山・御言だ」
[メイン] デッドプール : 「ってか、何? こいつVTRの知り合い?」
[メイン] ミスター・VTR : 「でも誰? って聞かれてる時に世界の中心とか言ったら変なヤツだと思われるぞ」
[メイン] ミスター・VTR : 「知り合いだな」
[メイン] 佐山・御言 : 「共に血を流した仲だ」
[メイン] デッドプール : 「こんなセカイ系とも知り合いとか随分顔拾いな」
[メイン]
ミスター・VTR :
「FHだけど結構いいヤツだぞ
色々ムチャ言ったけど聞いてもらったしな」
[メイン] デッドプール : 「ああ、FHか。ちょうどよかったわ」
[メイン] 佐山・御言 : 「どうした。私の部下はいつでも大歓迎だ」
[メイン] 佐山・御言 : 「UGNはキチガイが多いからな」
[メイン] デッドプール : 「たった今VTRと話してたところなんだよ。どうせいつものようにFHの仕業だろうから『見つけ次第ぶっ殺そう』ってな」
[メイン] デッドプール : そう言って刀を抜く。
[メイン] 佐山・御言 : 「…」
[メイン] デッドプール : 「じゃあお前が今日のキチガイの犠牲者第一号だ」
[メイン] ミスター・VTR : 「佐山がやったかともかくとして、何か知らねェか?」
[メイン] 佐山・御言 : 「話し合いは文明の賜物だぞ」
[メイン] デッドプール : 「……吐かせてから殺すか」
[メイン] 佐山・御言 : ノートをちらと開き
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] ミスター・VTR : 「そもそもオレさまがUGNなのは知っているのに接触してきたってことは、何か気になることがあるんだろう」
[メイン] ミスター・VTR : 「そうだな?」
[メイン] 佐山・御言 : 「まだ何もしてないしするつもりもないから聞いてくれ」
[メイン] ミスター・VTR : 「じゃあオレさまから話すけど、聞いたら協力してくれ」
[メイン] ミスター・VTR : 「お前なら興味を持つ話でもある」
[メイン] 佐山・御言 : 「ふむ」
[メイン] ミスター・VTR : 「この事件は一見ここじゃ珍しくもないR案件だと思われているが実は違う」
[メイン] 佐山・御言 : 驚きは顔に出さないまだ何が違うのかわからないから
[メイン] ミスター・VTR : 「この事件は“過去に既に起こっている”んだ」
[メイン] 佐山・御言 : 「!?」
[メイン] デッドプール : 「!?」
[メイン] ミスター・VTR : 「そして既に解決済みのハズなんだ」
[メイン] ミスター・VTR : 「しかし過去に起こった事件が全くそのまま起こっている」
[メイン] デッドプール : 「……」
[メイン]
ミスター・VTR :
「郊外のとある町、連続昏睡事件、犠牲者12人
これらは全てオレさまが過去に処理した事件と完全に一致しているのだ」
[メイン] 佐山・御言 : 「それは…」
[メイン] 佐山・御言 : VTRが壊れる可能性も頭をよぎる
[メイン] 佐山・御言 : だって機械だし
[メイン] デッドプール : 「いつもはイカれてるのは俺ちゃんの担当だったが、今日のVTRはこの通りだ」
[メイン] 佐山・御言 : 「恐ろしいな」
[メイン] デッドプール : 「なので俺が単独でこの任務を解決する。今からシュラスコみたいに端から肉を削いでやるから本当のことを話したくなったら話せ」
[メイン] デッドプール : 日本刀を佐山に突き付ける
[メイン] ミスター・VTR : 「ええ…」
[メイン] 佐山・御言 : 「お前も狂人だな!!!」
[メイン] 佐山・御言 : 能動調査 この事件に対するFHについて
[メイン] GM : 技能を教えてくれ
[メイン] デッドプール : 「FHは見かけ次第ぶっ殺していいってUGNのパンフレットに書いてんだよ」
[メイン] 佐山・御言 : 情報:FH
[メイン] GM : 8だ
[メイン] 佐山・御言 : 2dx+1>=8 (2DX10+1>=8) > 8[2,8]+1 > 9 > 成功
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
現在、本案件での佐山以外のFHの介入は見受けられない
恐らくはUGNでもFHでもない誰かによるものだ
……元はいずれかのレネゲイド組織にいたのかもしれないが
[メイン] GM :
[メイン] 佐山・御言 : FH印のワッペンを火をつけて地面に捨て
[メイン] デッドプール : 「!」
[メイン] ミスター・VTR : 「ちょっと待てワッペンで識別してるのかよ…」
[メイン] 佐山・御言 : 「FHじゃないし知ってることはすべて話そう」
[メイン] 佐山・御言 : 「よろしく頼むよ」
[メイン] ミスター・VTR : 「わかった」
[メイン] 佐山・御言 : 手を出す
[メイン] デッドプール : ナイフで刺す
[メイン] 佐山・御言 : 「ぐああああああああああああ」
[メイン]
ミスター・VTR :
「まあ落ち着け
それでもデッドプールが納得しないならオレさまから提案がある」
[メイン] デッドプール : 「種も仕掛けもないな……とりあえず信じてやるよ」
[メイン] ミスター・VTR : 「納得するんならいいか」
[メイン] 佐山・御言 : 半殺しくらいは覚悟していたが
[メイン] 佐山・御言 : 「信じてくれてありがとう」
[メイン] ミスター・VTR : 「信じるついでにオレさまの言ったことも信じてもらう」
[メイン] ミスター・VTR : 「そしてその証拠もある」
[メイン] 佐山・御言 : 「証拠だと」
[メイン] デッドプール : 「証拠だ?」
[メイン] ミスター・VTR : 「これは“過去に起こった事件”だと言っただろ?」
[メイン] ミスター・VTR : 「それに備えて一部その事件の資料を持ってきている」
[メイン] ミスター・VTR : 「例えば昏睡事件の被害者についてなんだが……」
[メイン] 佐山・御言 : 「それが今回と同じなら予知夢か本当に過去に起こったか…」
[メイン] 佐山・御言 : 「いずれにしろ異常事態だな」
[メイン]
ミスター・VTR :
『昏睡被害者について』
犠牲者は今も滾々と眠り続けており、目覚める様子はない。
数は既に13人になる。
きちんと調査した結果、最初の被害者は既に一週間どころでなく、二週間以上眠り続けているようだ。
しかし、彼等は衰弱することもなく、ただただぐっすりと健やかに眠っている。
苦しんでいる様子は一切ない。
また、微弱なレネゲイド反応を検知した。この案件はレネゲイド関連事件で間違いないようだ。
[メイン] ミスター・VTR : 「その資料がこれだ」
[メイン] デッドプール : 「逆に胡散臭えな……」
[メイン] ミスター・VTR : 「不安なら改めて調べてみてもいい」
[メイン] ミスター・VTR : 「違ったら違ったでオレさまの勘違いだしな」
[メイン] 佐山・御言 : 「そうだな」
[メイン] デッドプール : 「まあロボットだしこれぐらいはできるか……」
[メイン]
ミスター・VTR :
「そういうわけだからアクシズであり過去の事件に関わったオレさまが出たわけだ
他のヤツらは連絡取れなかった」
[メイン] ミスター・VTR : 「それで佐山はオレさま達と一緒に来るか?」
[メイン] 佐山・御言 : 「同行させてくれ」
[メイン] ミスター・VTR : 「よく言った!」
[メイン] デッドプール : 「来たくないって言っても来てもらってたけどな。現状第一容疑者だし」
[メイン] ミスター・VTR : 「それはそう」
[メイン] ミスター・VTR : 「他の情報も調べるか?」
[メイン] デッドプール : 「とりあえず被害者がいる病院の場所でも調べておくか」
[メイン] デッドプール : 情報UGNで
[メイン] GM : 4で、基本的にしってていいから
[メイン] デッドプール : (1+0)dx+1 〈情報:UGN〉 (1DX10+1) > 6[6]+1 > 7
[メイン] GM : わかったのでいつでもトリガーにいける
[メイン] ミスター・VTR : 被害者の共通事項を知らないので調べるか
[メイン] ミスター・VTR : いやオレさまは知ってるんだけど毎回オレさまが貼るのもアレなので調べる
[メイン] GM : いいよもう
[メイン] GM : 貼れよ
[メイン] GM : 一回やったんだから何度やっても同じだよ
[メイン]
ミスター・VTR :
『昏倒被害者の共通項について』
昏睡被害者たちは皆一様に現実で何かしらの悩みや深刻な問題を抱えていたらしい。
中には不治の病に罹っていた者すらいる。
だが、今は全員安らかに眠り続けており、むしろ起きている間よりも状態だけでみれば健康そのものだ。
医療機関で検査している被害者もいるが、身体の状態だけで見るなら非常に好調である。
[メイン] ミスター・VTR : 「こういう資料もある」
[メイン] 佐山・御言 : 「今回も同じなのかは分からないが…参考になるな」
[メイン] デッドプール : 「どんだけ信じていいのかわかんねえけどな」
[メイン] ミスター・VTR : 「オレさま自身も信じられない事態だと思っている」
[メイン] デッドプール : 「……」
[メイン] デッドプール : 「とりあえず病院行くか」
[メイン] ミスター・VTR : 「ああ。」
[メイン] 佐山・御言 : 「わかった」
[メイン] ミスター・VTR : 見舞いの品は買っておく。
[メイン] ミスター・VTR : その後3人は被害者の病室へ向かうのだった。
[メイン] デッドプール : 手際がいい
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] GM : trigger 『安らかな眠り』 登場:任意
[メイン] 佐山・御言 : 33+1d10 登場/リザレクト (33+1D10) > 33+2[2] > 35
[メイン] ミスター・VTR : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+4[4] > 56
[メイン] デッドプール : 53+1d10 登場/リザレクト (53+1D10) > 53+2[2] > 55
[メイン] system : [ 佐山・御言 ] 侵蝕率 : 33 → 44
[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 52 → 56
[メイン] system : [ デッドプール ] 侵蝕率 : 53 → 55
[メイン]
GM :
最初の昏睡者は、都内の病院にいた。元から難病に侵されている少女で、酷い疼痛が断続的に続く病だった。
年のころはわずか十五歳。国からの補助もあり、医療費の負担は今も軽く済んでいるようだが……それでも、彼女の人生がほぼ痛みと苦しみで埋め尽くされていたことは想像に難くない。
今も少女は病室で滾々と眠り続けており、目覚める様子はない。
ただ、寝顔は安らかだ。激痛にさいなまれ続ける病に侵されているとは思えない。
[メイン] GM :
[メイン] ミスター・VTR : 「“やはり”か」
[メイン] 佐山・御言 : 「夢の中を覗いてみたいね」
[メイン] 佐山・御言 : 「そんな状況で安らかな顔ができるなんて」
[メイン] デッドプール : 「案外早く死にたいって思ってるかもな。俺ちゃんの時はそうだった」
[メイン] ミスター・VTR : 「どんな夢を見ているかまではわからんが…その人の理想の夢を見ているらしい」
[メイン] 佐山・御言 : 「本当に何でも知っているな」
[メイン] デッドプール : 「お前が何で知ったかは……ま、いいや」
[メイン] ミスター・VTR : お見舞いの品は置いておく。
[メイン] デッドプール : お見舞いの品を食べる
[メイン] ミスター・VTR : 「ええ…」
[メイン] デッドプール : 「で、家族とかは見舞いに来てねえの?」
[メイン] ミスター・VTR : 「その辺にいるんじゃないか?」
[メイン] ミスター・VTR : 探す。
[メイン] 佐山・御言 : 「UGNが隔離とかしてるんじゃないのか?」
[メイン] ミスター・VTR : 「いいや…それはないな…」
[メイン] GM : 「あれ、お客さん? 珍しいな……妹のお友達ですか?」
[メイン] ミスター・VTR : 「!」
[メイン] デッドプール : 「!」
[メイン] 佐山・御言 : 「!」
[メイン]
GM :
そういって、病室に入ってきたのは……短髪の青年。
UGNの調査資料にもある、この子の兄だ。
[メイン]
GM :
「ありがとうございます、お見舞いにきてくれるなんて……」
深く頭を下げる、まぁ、元から難病で入院がちの少女だ、友達は少ないのだろう。
[メイン]
GM :
「良ければ、御菓子どうですか? 多分妹は……今日もおきませんから」
そういって、市販の焼き菓子を袋から取り出す。この子の好物か何かなのかもしれない。
まだ『起きて居た頃』は、恐らく良く食べていたのだろう。
[メイン] ミスター・VTR : 「うわ! ありがとう!」
[メイン]
デッドプール :
「もらっておくか」
その場で焼き菓子を食べる
[メイン] 佐山・御言 : 「ありがたく頂こう」
[メイン]
GM :
「すいません……本当なら、俺ではなく妹に挨拶をさせたいところなんですが……ははは」
表情は暗いが、どこか憑き物が落ちているようにも見えた。
無理もない、元の病気が病気だ。闘病生活は苛烈を極めたろう。
[メイン] 佐山・御言 : 「言っても仕方ないことだ」
[メイン] デッドプール : 「で、お菓子貰っといてなんだけど、実は俺ちゃんたちはお前の妹さんの友達ってわけじゃないんだわ」
[メイン] 佐山・御言 : 「改めて、私は佐山という」
[メイン] デッドプール : 「デッドプールだ」
[メイン] ミスター・VTR : 「ミスター・VTRだ」
[メイン]
GM :
「そ、そうなんですか……初めまして、この子の兄です」
そういって、簡単に名乗る。よくある名前だった。
[メイン] ミスター・VTR : 「素直に喜んでいいわけじゃないが、ひとまずは苦しそうじゃないのは救いだな」
[メイン] ミスター・VTR : 「ただ本来なら元気になって、兄さんの焼き菓子を食べるのが理想だもんな」
[メイン] 佐山・御言 : 「友人ではないが友人になりたいとは思っている」
[メイン] ミスター・VTR : 「事案だろ」
[メイン] GM : 「ありがとうございます……皆さんはえと、どのような方々で?」
[メイン] デッドプール : 「この街じゃこの子と似たような症状の患者が多く現れててな、それの調査をしてるって感じだ」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあそんなところだな」
[メイン] GM : 「な、なるほど……専門機関の方ですか」
[メイン] ミスター・VTR : 「なので何か知っていることがあれば話して欲しい」
[メイン] GM : 「はい……とはいえ、わからないことだらけで……」
[メイン] 佐山・御言 : 「君の助けになれるかもしれないんだ」
[メイン] GM : 「……ありがとうございます、自分で良ければ、是非」
[メイン]
GM :
そういって、彼はやおら語りだした。だが、有益な情報はない。
だいたい資料にあることが間違ってないとわかるだけだ。
ある日、突然目覚めなくなってそのまま。
それだけだ。
[メイン]
GM :
「……ですが、これで良かったのかもしれません。こんなに妹が安らかな寝顔で長時間眠っているのは……俺が知る限り、『こうなる前』はありえないことでしたから」
疼痛に悩まされる病気である以上、鎮痛剤の作用が少しでも切れてしまえば、眠りも妨げられることになる。
彼女には今まで安らかな眠りすら与えられることはなかった。
だが、今は……見ての通りだ。
[メイン]
GM :
友達もいたことが伺える面から、気丈に振舞っていたのかもしれないが……起きている間は、『楽』なんて言葉とは縁遠いところにいた子なのだろう。
痛みは人から余裕や気遣いを奪う、それが身内ともなれば、『彼と妹の関係』にも少なからず影を指すところがあったはずだ。
だが、今はその全てが取り除かれている。彼女からも、彼からも。
妹の深い眠りによって。
[メイン] ミスター・VTR : 「気持ちはわかる」
[メイン] ミスター・VTR : 「実際今の医療では治療不可みたいだしな」
[メイン] デッドプール : 「……痛みに耐えて生きるのなんてろくなもんじゃねえからな」
[メイン]
GM :
「はい……ですが、お医者様は、原因はわからないけれど……体の状態はすこぶる良いと……これは身体の自然な自己治癒機能が働いているのかもしれないと……おっしゃっていました」
青年も鵜呑みにしているわけではないのだろうが、今はその医者の言葉を信じるほかない。
言われた事をそのまま伝えるかのように、そう告げた。
[メイン] 佐山・御言 : 「それはよかった」
[メイン]
ミスター・VTR :
「ただお菓子が食えないのは残念だ
早く元気になって目覚めるといいな」
[メイン]
GM :
「……はは……そう、ですね」
その言葉には若干の間があった。
起きてた頃はそれこそ、彼と妹の間にも理不尽な諍いだってあったのだろう。
介護というのは当事者も介護者も疲弊するのだ。
しかも終わりがみえない。
生きている限りお互いに続く。
お互いが大事であればあるほど、理性と感情の板挟みはずっと続く。
[メイン]
GM :
それは間違いなく悪夢だ、終わる事のない性質の悪い現実だ。
根治の望めない難病との闘病生活なんて、ロクなものであるはずがない。
理屈で解決する話じゃない。
[メイン] GM : 「……そういえば、先日、シスターさんが来ましたが……あのシスターさんも皆さんのお知り合いですか?」
[メイン] ミスター・VTR : 「!」
[メイン]
デッドプール :
「シスターねえ……こっちにゃ心当たりはねえし……FHか……?」
佐山の方を見る
[メイン]
佐山・御言 :
「シスターの知り合いはいないよ」
UGNも知らないならそれは誰も知らないだろう
[メイン] デッドプール : 「ちょっと気になる話だな。そのシスターについて教えてくれ」
[メイン] GM : 「詳しく知っているわけではないのですが……確か、近所の教会のシスターさんだったはずです。名前はたしか……冬樹さんだったかと」
[メイン]
ミスター・VTR :
(過去の事件ではそのシスターが事件の原因だって、チョッパーが言ってたぞ)
コソコソ話す。
[メイン] デッドプール : 「せっかくだし、ちょっと会いに行ってみるか」
[メイン]
ミスター・VTR :
「妹さんの面倒を見てくれてるわけだしな
オレさま達も挨拶しておこう」
[メイン]
GM :
「はい、お力になれずすいません……あ、時間なので……俺、これからバイトがあるので失礼します。皆さんはゆっくりしていってください。きっと、妹も喜びます」
そういって、青年も病室を後にする。いくら国が援助してくれているとはいえ、入院費のいくらかは当然家族が負担する。
彼のアルバイトは、そういう経済的な問題もあるのかもしれない。
[メイン] ミスター・VTR : 「またね〜〜〜!!!」
[メイン] デッドプール : 「じゃあな。助かったぜ」
[メイン]
佐山・御言 :
「行ったか
シスターへも手土産はいるかな?」
[メイン] ミスター・VTR : 「持っていこう」
[メイン] デッドプール : 「随分律儀だな」
[メイン] ミスター・VTR : 「出来るだけ穏便に済ませるのがUGNだ」
[メイン] 佐山・御言 : 「らしいからな」
[メイン]
ミスター・VTR :
「戦闘は手段であって目的じゃなあい
UGNの本分は日常を守ることであって攻めることじゃないわけだし」
[メイン] デッドプール : 「FHつれて被害者の見舞いしてる時点で穏便とは程遠いけどな」
[メイン] ミスター・VTR : 「それはそう」
[メイン] ミスター・VTR : 「見舞いの品を買ったら教会に行く 来い」
[メイン] デッドプール : 「わかった」
[メイン] 佐山・御言 : この寝てる人間を放置した時のリスク 知識:レネゲイド
[メイン] GM : 8
[メイン] 佐山・御言 : 7dx>=8 (7DX10>=8) > 9[1,2,3,4,7,8,9] > 9 > 成功
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
まず、これがもしエフェクトによるものだとすれば、覚醒のリスクが全くないわけではない。
これを行っている下手人を放置すれば犠牲者も増え続けるかもしれない。
UGNからすればどちらも大問題だ。
だがFHからすれば、どちらも問題ではないだろう。
[メイン] GM :
[メイン] ミスター・VTR : 「何かわかったか?」
[メイン] ミスター・VTR : 見舞いの品をあれこれ吟味しながら佐山に問いかける。
[メイン] デッドプール : 「なんかわかったか?」
[メイン] 佐山・御言 : 「レネゲイドがらみのいつも通り」
[メイン] 佐山・御言 : 「覚醒のリスクはあるだろうと」
[メイン] ミスター・VTR : 「なるほどな」
[メイン] デッドプール : 「へ~!」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあ…そらそうか」
[メイン] ミスター・VTR : 「なら早くシスターに話を聞かないとな」
[メイン] デッドプール : 「どうするかはシスターに会ってから考えりゃいいさ」
[メイン] 佐山・御言 : 「良いシスターだと良いんだが」
[メイン] ミスター・VTR : 「それはそう」
[メイン] ミスター・VTR : 「過去と一緒なら話は通じるヤツだ」
[メイン] デッドプール : 「良いシスターは人を勝手に昏睡状態にしねえんだよ」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあそうなんだが」
[メイン]
ミスター・VTR :
「それも会ったらわかる
少なくとも洗いざらい話してくれるヤツではあるからな」
[メイン] デッドプール : 「VTRがバグってるおかげで今日はスムーズに進みそうだな」
[メイン] ミスター・VTR : 「メタネタの象徴デッドプールに言われる日が来るとはな…」
[メイン] デッドプール : 「俺ちゃんのメタ加減は上手いこと調節されてんだ」
[メイン] ミスター・VTR : 「格が違う」
[メイン]
ミスター・VTR :
「そろそろ行くか?
お見舞いの品は選び終わった」
[メイン] デッドプール : 「真面目だな…せいぜい強くなれ」
[メイン] 佐山・御言 : 「対面と行こう」
[メイン] ミスター・VTR : お見舞いの品を選び終わった一同は教会へ向かった。
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] GM : trigger 「懺悔は遠く」 登場任意
[メイン] デッドプール : 55+1d10 登場/リザレクト (55+1D10) > 55+5[5] > 60
[メイン] ミスター・VTR : 56+1d10 登場/リザレクト (56+1D10) > 56+9[9] > 65
[メイン] system : [ デッドプール ] 侵蝕率 : 55 → 60
[メイン] system : [ ミスター・VTR ] 侵蝕率 : 56 → 65
[メイン] 佐山・御言 : 44+1d10 登場/リザレクト (44+1D10) > 44+2[2] > 46
[雑談] system : [ 佐山・御言 ] 侵蝕率 : 44 → 46
[メイン]
GM :
町はずれの教会は人気がなく、家庭菜園にはいくらか根菜のようなものが植えてある。
やけに静かで風の音まで聞こえる、そんな教会だった。
足を踏み入れても、誰も何もいうことはない。
教会の扉は開け放たれている。
[メイン] GM :
[メイン] ミスター・VTR : 「あの時とまるで変わらないな」
[メイン] ミスター・VTR : 「いやちょっと変わってるな」
[メイン] 佐山・御言 : 「よく覚えてるな」
[メイン] デッドプール : 「ほっとけ佐山、こういうのはまともに相手するだけ損だ」
[メイン] ミスター・VTR : 「結構印象的な事件でな」
[メイン] ミスター・VTR : 「過去と一緒ならコードネーム“スリープタイト”がいる筈だ」
[メイン] デッドプール : 「コードネーム?」
[メイン] ミスター・VTR : 「オーヴァードだからな」
[メイン] 佐山・御言 : 「なんともそれらしい名前だね」
[メイン] シスター : 「ようこそ、当教会へ」
[メイン] ミスター・VTR : 「!」
[メイン] デッドプール : 「邪魔するぜ」
[メイン] 佐山・御言 : 「初めましてシスター」
[メイン] シスター : にこやかな笑みを浮かべるシスターが、そこにはいた。
[メイン] シスター : 「初めまして、どうぞ、中へ」
[メイン] ミスター・VTR : 「わかった」
[メイン] シスター : そういって、教会の中に消える。やはり人気はない。
[メイン] ミスター・VTR : シスターについていく。
[メイン] シスター : 中に入ると、改めて頭を下げて。
[メイン] シスター : 「私は冬樹と申します、ですが」
[メイン] シスター : 「皆さんには『スリープタイト』と名乗ったほうが適当でしょうね」
[メイン] シスター : コードネーム。つまりは。
[メイン] デッドプール : 「以前、UGNかFHにでもいたってことか?」
[メイン] スリープタイト : 「はい、元はFHの方に」
[メイン]
デッドプール :
「……」
佐山を見る
[メイン] スリープタイト : 「セルは既に壊滅していますので、言うなれば私は残党です」
[メイン] ミスター・VTR : 「“やはり”か」
[メイン] 佐山・御言 : デットプールの視線を追って自分の後ろを振り返る
[メイン] デッドプール : 背中を鬼切りの古太刀で刺す
[メイン] ミスター・VTR : 「オレさまに初めて会った時もそうだけど佐山は意外とユーモアがあるんだよな」
[メイン] 佐山・御言 : 「クッ………」
[メイン] 佐山・御言 : 血を流しながら
[メイン]
デッドプール :
「まずは一人。で、次はお前だぜシスター」
そう言って抜いた刀の切っ先をスリープタイトに向ける
[メイン] ミスター・VTR : 「まーまー落ち着きなさいて」
[メイン] 佐山・御言 : 46+1d10 リザレクト (46+1D10) > 46+2[2] > 48
[メイン]
ミスター・VTR :
「その前にこれどうぞ」
お土産を渡す。
[メイン] system : [ 佐山・御言 ] 侵蝕率 : 46 → 48
[メイン] デッドプール : 「あ、生き返った」
[メイン] 佐山・御言 : 「話し合いぐらいしてもいいだろう」
[メイン] ミスター・VTR : 「オーヴァードだからこのぐらいのドツキ漫才はお手の物なんですね」
[メイン] スリープタイト : 「ありがとうございます」
[メイン] スリープタイト : にこりと受け取りながら。
[メイン] スリープタイト : 「私も『話し合い』を望んでいます」
[メイン] スリープタイト : 「既に御察しかと思われますが、市内で『眠り』を与えているのはこの私です」
[メイン] ミスター・VTR : 「なるほどな」
[メイン] スリープタイト : 「私なりの救済の形と思ってください。勿論、一方的ではありません。同意の元で『眠り』を提供しています」
[メイン] デッドプール : 「……同意?」
[メイン] スリープタイト : 「はい。今まで『眠り』を提供した方は全て、自らの選択で『眠り』におちました。強制は一切していません」
[メイン] ミスター・VTR : 「ちなみに家族などの関係者にも許可を取っているわけか?」
[メイン] 佐山・御言 : 納得はいく
[メイン] スリープタイト : 「御家族の方にも同意をとっています。もっとも、レネゲイドに関係することですから、UGNの皆さんへの配慮として、記憶は操作させて頂いています」
[メイン] ミスター・VTR : 「なるほどな」
[メイン] デッドプール : 「丁寧な仕事じゃねえか」
[メイン] スリープタイト : 「当人や御家族の目線では、『ある日突然眠りについた』以上の認識にはならないでしょう」
[メイン] 佐山・御言 : 「話し合いするだけあって準備は万端のようだな」
[メイン] スリープタイト : 「はい、これはあくまで『救済』ですから」
[メイン] デッドプール : 「お前の能力で眠らされた奴らはどうなるんだ?」
[メイン] スリープタイト : 「彼等は現代……医療、制度、生活、その全てで時間的にも技術的にも『日常』を送る事が不可能な方々です」
[メイン] スリープタイト : 「ただただ眠り続けます」
[メイン] デッドプール : 「……その間の病気の進行は?」
[メイン] スリープタイト : 「身体はエフェクトの効果で自動的に保護されますので、基本的には万全です。病気の進行も止まりますが……治癒するかどうかはわかりません。私のエフェクトで治癒できる方は快癒して終わりです」
[メイン] スリープタイト : 「今眠っている方々は、そういったレネゲイドの力ですら『現状維持』が精いっぱいの方々です」
[メイン] ミスター・VTR : 「へ〜!」
[メイン] デッドプール : 「…………おい、予知能力持ちのVTR」
[メイン] ミスター・VTR : 「何だ何だ」
[メイン] デッドプール : 「こいつの言ってることが本当かどうかわかる?」
[メイン] ミスター・VTR : 「本当だな」
[メイン] 佐山・御言 : 「今は13人だったか…何人まで救うつもりだ?」
[メイン] スリープタイト : 「数限りなく」
[メイン] スリープタイト : 「出来得る限り」
[メイン] デッドプール : 「ちなみにお前が死んだら患者はどうなる?」
[メイン] ミスター・VTR : 「地獄の果てまで」
[メイン] スリープタイト : 「全員目覚めます」
[メイン] 佐山・御言 : 「そうか」
[メイン] デッドプール : 「……どうすっかな」
[メイン] 佐山・御言 : 「シスターあなたがカギなんだな」
[メイン] ミスター・VTR : 「そしてこういう話を用意するってことはオレさま達に見逃して欲しいってことなんだな?」
[メイン] スリープタイト : 「ふふ、カギというつもりはありません。夢から覚めるカギでしたら、全員に渡してあります」
[メイン] スリープタイト : VTRにも頷いて。
[メイン] スリープタイト : 「ええ、そうです」
[メイン] スリープタイト : 「これは命乞いです。私は医師免許をもちませんから、医療行為として見れば無論違法ですし、UGNの皆さんからすればレネゲイド防疫の観点から見て看過しがたいことは良くわかっています」
[メイン] スリープタイト : 「ですが、それを推しても、見逃していただけないかと思っています」
[メイン] デッドプール : 「カギってのは患者がオーヴァードに覚醒するリスクがあるってことか?」
[メイン] ミスター・VTR : 「2人はどう思う?」
[メイン] スリープタイト : 「いえ」
[メイン] デッドプール : 「違うんだ」
[メイン] スリープタイト : 「彼等はいつでも、『彼ら自身が目覚めたい』と思えばいつでも目覚めることができるようにしてあります」
[メイン] スリープタイト : 「なので、鍵は既に渡している……ということです」
[メイン] ミスター・VTR : 「へ〜!」
[メイン] スリープタイト : 翻せば、今昏睡状態にいる患者は全員「これが夢である」とある程度自覚した上で眠り続けているということだ。
[メイン] スリープタイト : ……現実よりも、甘い夢を選んでいる。
[メイン] スリープタイト : 痛みも苦しみもない、甘い夢を。
[メイン] 佐山・御言 : 「オーヴァードにも効くのか?それは」
[メイン] スリープタイト : 「はい、無論です」
[メイン] スリープタイト : そういって、林檎をテーブルに置く。
[メイン] ミスター・VTR : 「だからSleep Tight─ゆっくりお休み─ってコードネームなわけか」
[メイン] スリープタイト : 「これを一齧りすれば、いつでも」
[メイン] スリープタイト : 「ふふ、そういうことですね」
[メイン] 佐山・御言 : 「意気な演出だなリンゴとは」
[メイン] デッドプール : 「毒りんごってことか……アナと雪の女王だっけ?」
[メイン]
佐山・御言 :
………違法な医療を受けてもそれは患者が納得しているならそれは尊重すべきだろうか
どれほどのものなのだろうか
[メイン] スリープタイト : 「ありがとうございます、毒に違いはないとも思っていますからね」
[メイン] スリープタイト : 「ですが、私に今できる『救済』はこれが手一杯です」
[メイン] 佐山・御言 : 「白雪姫だろ」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあ覚醒のリスクはあるしなァ…」
[メイン] デッドプール : 「魔女がカボチャの馬車を出すのは?」
[メイン] 佐山・御言 : 「シンデレラ」
[メイン] デッドプール : 「毎回ごっちゃになるんだよな」
[メイン] スリープタイト : 「UGNの組織としての立場では、私は見過ごすことのできない存在でしょう。ですから、今後、『話し合い』が通用する限りは全てのUGNエージェントの方に『個人的』に同様のことをするつもりです。組織としてはともかく、各々のごく個人と話し合えば、分かっていただけるかもしれませんから」
[メイン] 佐山・御言 : 「まあ私は今から白雪姫になってみようか」
[メイン]
スリープタイト :
大局でみれば、UGNに察知された時点で……既に盤面が詰んでいることはこの女もわかっているのだ、それでも、まだ打てる手がないわけではない。
だからこそ、打てる手を全て打っている。
そういうことなのだろう。
[メイン] デッドプール : 「!」
[メイン] ミスター・VTR : 「!!」
[メイン] 佐山・御言 : リンゴをかじる
[メイン] 佐山・御言 : 「Good night」
[メイン] スリープタイト : 「良い夢を」
[メイン] ミスター・VTR : 「スッ…スッ…スヤッ…!」
[メイン] GM :
[メイン] 佐山・御言 : 開いた襖の向こうに母がいる
[メイン] 佐山・御言 : 私がまだ一桁だったころ
[メイン] 佐山・御言 : 私は母に殺されかけた
[メイン] 佐山・御言 : その時の光景だ
[メイン] 佐山・御言 : 今でも母を思うと胸が軋む
[メイン] 佐山・御言 : 私を軋ませる唯一の思い出
[メイン] 佐山・御言 : 母がこちらへやってくる
[メイン] 佐山・御言 : もうすぐ母が私の首に手を
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 : 撫でられた
[メイン] 佐山・御言 : 「…僕を殺さないの」
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 : 「ああ親が子を殺すわけないか」
[メイン] 佐山・御言 : 胸が軋まない
[メイン] 佐山・御言 : こんなにも母を感じているのに
[メイン] 佐山・御言 : 「これが…理想の痛みのない夢か」
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 : 世界を救った
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 : 自分の隣にいてくれる人と会った
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] 佐山・御言 : 「確かに幸福だな」
[メイン] 佐山・御言 : 「幸福すぎる夢だ」
[メイン] 佐山・御言 : もう十分だ
[メイン] 佐山・御言 : 夢から覚める
[メイン] 佐山・御言 :
[メイン] ミスター・VTR : 「どうだった?」
[メイン] デッドプール : 「もう起きたのかよ」
[メイン] 佐山・御言 : 「はちみつに砂糖を入れたくらい甘い夢だったよ」
[メイン] 佐山・御言 : 「そんなに短かったか?」
[メイン] ミスター・VTR : 「こっちの時間では大体そうだな……」
[メイン] デッドプール : 「……○○分ぐらいだな」(後でGMに相談して修正する)
[メイン] ミスター・VTR : 「そのぐらいだな」
[メイン] 佐山・御言 : 「この処方は現実が苦しいほど効くだろうと思ったよ」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあそうだな」
[メイン] デッドプール : 「あのまま起きなけりゃつま先からスライスして遊ぶはずだったのに」
[メイン] 佐山・御言 : 「それでも痛みは感じないのだろうな」
[メイン]
ミスター・VTR :
「恐らくそうだな
傷も治るみたいだし」
[メイン]
ミスター・VTR :
「そしてついでに見とくか?
患者の過去の事情」
[メイン] デッドプール : 「じゃあお願い」
[メイン] ミスター・VTR : 以前の様子は資料を読めば大体わかった、あるものは難病で苦しみ続け、あるものは苛烈ないじめなどで自殺以外の選択肢がほぼない状況まで追い込まれ、あるものは不幸な出来事から負った借金などで人らしい生活を出来ていなかった。
[メイン]
ミスター・VTR :
「こんな感じ
どれも眠って済ませたいと思うのも無理ないっちゃないような気がするな」
[メイン] スリープタイト : 「私は自分の意志で、現代医療にも、UGNにも、日常にも、救いを賜る事が出来なかった方たちに、私なりの救済を提供しました」
[メイン] スリープタイト : 「勿論、これが法的にも、そしてUGNにとっても到底認められない所業であることは理解しています」
[メイン] スリープタイト : 「ですが、それでも」
[メイン] スリープタイト : 「私は見過ごせませんでした。苦しみ続ける彼等を。痛み続ける彼等を。『仕方ない』といって切り捨てることはできませんでした」
[メイン] スリープタイト : 「私の行った方法が劇薬の投与と変わりがない事も理解しています。ですが、これは末期症状の患者にモルヒネを処方するのと大差はありません」
[メイン] スリープタイト : 「本来なら、『皆さんも文句なく納得できる形』が最高です。ですが、それだけの技術も時間も今はどこにもありません。それこそ、末期症状の患者は治癒できれば一番いい。でも、根治の手段がないからこそ、中毒症状になると分かった上で劇薬を処方するしかなくなります」
[メイン] スリープタイト : 「私も、申し訳ないとは思っています。私の救済の形は出来損ないです。本当なら、皆さんの『欲望』や『理念』に抵触しない形の完全なものを私も齎したい」
[メイン] スリープタイト : 「ですが、今はこれが精一杯なんです。私の出来る限りはこれが限度で、それを取り払えば彼等に訪れるのは元通りの『苦痛に塗れた日常』になります」
[メイン] スリープタイト : 「ただ……『話し合い』とはお互いに歩み寄ることです。ですから、妥協できる方法があるなら私も勿論それを知りたい。ここは……お互いに時間を設けませんか?」
[メイン] デッドプール : 「いや、やっぱRTAでいくわ」
[メイン] ミスター・VTR : 「なにっ」
[メイン] デッドプール : 「佐山は体験してこいつのことどう思った?」
[メイン] ミスター・VTR : 「とりあえず佐山の意見も聞こう」
[メイン] 佐山・御言 : 「私には必要がない、が」
[メイン] 佐山・御言 : 「世界には必要だ」
[メイン] デッドプール : 「なるほどな。じゃあ答えは決まりだ」
[メイン] 佐山・御言 : 「私が世界を変えるまでは」
[メイン] ミスター・VTR : 「つまり?」
[メイン] デッドプール : 「お前、こいつ引き取れ」
[メイン] 佐山・御言 : 「見逃してくれるのかい?」
[メイン] 佐山・御言 : 「いや…」
[メイン] デッドプール : 「そうだな……今日ここで俺ちゃんがスリープタイトを見逃すとする。するとどうなる?」
[メイン] ミスター・VTR : 「結局他のUGNが来て処理するとか?」
[メイン] デッドプール : 「そういうことだ」
[メイン] デッドプール : 「こいつをこのまま野放しにすればどんどん昏睡事件の犠牲者が増える。そして他の奴らが嗅ぎつけて始末しに来るさ」
[メイン] ミスター・VTR : 「まあぶっちゃけ“詰み”ではあるからな」
[メイン] 佐山・御言 : 「必要と思うなら自分で守れと」
[メイン] スリープタイト : 事実、詰みだ。デッドプールの言う通りでしかない。
[メイン] デッドプール : 「こいつの能力が死後も有効なら問題ないんだが、下手にこいつを殺せば眠ってる奴らはいきなり夢から覚めて現実と向き合うことになる。だから気軽に始末するのも難しい」
[メイン] スリープタイト : 故に、彼女は「それなら現れるエージェント全てを説得するつもり」でいる。無謀な賭けだ。
[メイン] スリープタイト : だが、0%ではない。
[メイン] スリープタイト : ……それなら、挑まない理由はない。
[メイン] スリープタイト : そう言う理屈なのだ。
[メイン] デッドプール : 「だから取引だよ。シスターは今後この能力を使わないし、佐山は今後この能力を使わせない」
[メイン] デッドプール : 「そうすりゃ今日は刀を納めて、今までの犠牲者については見逃してやる」
[メイン] ミスター・VTR : 「なるほどな」
[メイン] ミスター・VTR : 「佐山とスリープタイトはその辺どう?」
[メイン] スリープタイト : 「それが、『今妥協として提案できる方法』ということですね?」
[メイン] 佐山・御言 : 「私はこれをレネゲイドが絡まない方法にすべきだと思った」
[メイン] 佐山・御言 : 「持続可能のために」
[メイン] デッドプール : 「……?」
[メイン] スリープタイト : 「……医療として、可能な方法を探る……ということですか?」
[メイン] 佐山・御言 : 「眠ってる間に見るものは甘くなくていい」
[メイン] 佐山・御言 : 「まずはUGNから凍結保存装置を一台借りて来たいと思う」
[メイン] デッドプール : 黙って聞く
[メイン] 佐山・御言 : 「金はかかるだろうがシスターが死んでも続く」
[メイン] スリープタイト : 「ごく個人で、そして……ビジネスとして……」
[メイン] スリープタイト : 「コールドスリープを医療として提供できるような会社を作る」
[メイン] 佐山・御言 : 「賛同者は多いはずだ」
[メイン] スリープタイト : 「……そういうことですか?」
[メイン] 佐山・御言 : 「ああ」
[メイン] ミスター・VTR : 「実際の所、スリープタイトの方法だと覚醒する確率は5%前後だからな」
[メイン] スリープタイト : 「……」
[メイン] デッドプール : 「……」
[メイン] デッドプール : 「凍結装置はVTRにでも頼んでそこらへんはお前らで勝手にやれ。俺ちゃんはこれ以上昏睡者が出なけりゃそれでいい」
[メイン] スリープタイト : 「……お優しい方ですね、アナタは」
[メイン] デッドプール : 「今眠ったままの奴は……」
[メイン] スリープタイト : そう、デッドプールに呟く。
[メイン]
ミスター・VTR :
「まあ用意出来なくはない
アクシズだしな」
[メイン] デッドプール : 「本人の好きにすればいいさ」
[メイン] 佐山・御言 : 「断られたら死ぬ気でUGNから貰ってくるさ」
[メイン] スリープタイト : 「……」
[メイン]
デッドプール :
「たまたま病人の気持ちがわかるってだけだ」
シスターに向かって
[メイン] ミスター・VTR : 「なるほどな」
[メイン] スリープタイト : 今後、スリープタイトが活動を続ければ。
[メイン] スリープタイト : かなり高い確率で、先ほどデッドプールが言った通りの結末にしかならないだろう。
[メイン] スリープタイト : 冷酷なエージェントなら、スリープタイトの話など聞くわけがない。
[メイン] スリープタイト : 即刻処分し、今まで出た犠牲者は「仕方なかった」の一言で済ませるかもしれない。
[メイン] スリープタイト : そうなれば……先ほどの病院にいたような少女は、突然、苦痛に塗れた現実に叩き戻される事になる。
[メイン] スリープタイト : だが、今なら。
[メイン] スリープタイト : ここでこれ以上の拡散を食い止めれば。
[メイン] スリープタイト : ……少なくとも、あの少女の眠りは妨げられずに済むのだ。
[メイン] スリープタイト : 「これは、差別です」
[メイン] スリープタイト : 「今まで救えた人、今後救えるかもしれない人」
[メイン] スリープタイト : 「それに対する明白な差別です」
[メイン] スリープタイト : 「個人的には了承したくはありません」
[メイン] スリープタイト : 「ですが……」
[メイン] スリープタイト : 佐山、デッドプール、VTRの顔をそれぞれ見て。
[メイン] スリープタイト : 「話し合いは、互いの意見をすり合わせるためにあります」
[メイン] スリープタイト : 「誰かの意見を押し通すためのものではありません」
[メイン] スリープタイト : 「……皆さんな誠実な対応と提案に、私は心から感謝します」
[メイン] スリープタイト : そう、頭を下げた。
[メイン] スリープタイト : 「『妥協』していただけるのなら」
[メイン] スリープタイト : 「私もこの救いで救える人数は今はこれが精一杯と認め、『妥協』したいと思います」
[メイン] スリープタイト : 「どうか、御助力いただけないでしょうか」
[メイン] ミスター・VTR : 「オレさまはいいよ」
[メイン] ミスター・VTR : 「実際の所、覚醒のリスクは5%前後…今後も活動を続けるならなってもおかしくないわけだ」
[メイン] デッドプール : 「俺たちは原因は掴んだが犯人を逃して任務失敗、あんたはこれ以上人を救えない、佐山は厄介な女を抱え込む……三方一両損ってやつだ」
[メイン] 佐山・御言 : 「私は力になろう」
[メイン]
ミスター・VTR :
「スリープタイトはモルヒネだっけ?
それの投与と変わらないし、何なら手術失敗みたいなもんだと割り切ってるかもしれないが」
[メイン] ミスター・VTR : 「それでも実際にそうなったら全く心が痛まないわけではないでしょう」
[メイン] ミスター・VTR : 「その為でもある」
[メイン] スリープタイト : 「……ふふ」
[メイン] スリープタイト : にこりと笑って。
[メイン] スリープタイト : 「もしかしてなんですけど」
[メイン] スリープタイト : 「……以前にお会いしたことがありますか?」
[メイン] ミスター・VTR : 「……まあそうだな」
[メイン] ミスター・VTR : 「今回の事件は色々と見覚えがあるんだ」
[メイン]
ミスター・VTR :
「実は貴方とも会ったことはある
まあその様子だと覚えてないかもしれないが……」
[メイン]
ミスター・VTR :
「でも仮に以前と一緒ならオレさまがいかないと問答無用で殺されるかもしれないもんな
普通のUGNなら妥協なんてしねェ」
[メイン] ミスター・VTR : 「だから来たってわけだ」
[メイン] ミスター・VTR : 「今回のツレも優しいヤツらでよかったよ」
[メイン] スリープタイト : 「ふふ」
[メイン] スリープタイト : そっと、隣にまで近づいて。
[メイン] スリープタイト : 一度だけ、静かに抱擁して。
[メイン] スリープタイト : ゆっくりと身を放した。
[メイン] スリープタイト : 「不思議な恩人さん。アナタに主の御加護があらんことを」
[メイン] ミスター・VTR : 「前よりはいい結末になったかもな」
[メイン] デッドプール : 「そりゃ良かった。この件終わったらヤマダ電機にでも行って修理してもらえ」
[メイン] ミスター・VTR : 「電気屋で何とかなる範疇超えてると思ってんすがね…」
[メイン] デッドプール : 「iPhoneでも修理できんだから80年代の家電なんて余裕だろ」
[メイン] 佐山・御言 : 「では現地解散かな」
[メイン] スリープタイト : 「ええ、それでは佐山様」
[メイン] スリープタイト : 頭を下げる。
[メイン] スリープタイト : 「……長い付き合いになりそうですね」
[メイン] スリープタイト : にこりと微笑む。
[メイン] デッドプール : 「ああ……そうだ、佐山。帰る前に」
[メイン] 佐山・御言 : 「ん?」
[メイン] デッドプール : コンボ『カッティングエッジ』
[メイン] 佐山・御言 : 「誉め言葉なら──」
[メイン] デッドプール : 6dx+9 (6DX10+9) > 9[2,3,5,5,6,9]+9 > 18
[メイン] 佐山・御言 : 1dx>=18 (1DX10>=18) > 2[2] > 2 > 失敗
[メイン] デッドプール : 2d10+21 (2D10+21) > 12[7,5]+21 > 33
[メイン] system : [ 佐山・御言 ] HP : 30 → 0
[メイン] system : [ デッドプール ] 侵蝕率 : 60 → 67
[メイン] 佐山・御言 : 「ああああああああああああ」
[メイン] ミスター・VTR : 「🌈」
[メイン]
デッドプール :
「一応FHと交戦したって証拠が欲しかったんでな」
返り血に染まった刀を見ながら
[メイン] デッドプール : 「冷静に考えるとお前全然損してねえしこれぐらいは払っとけ」
[メイン] スリープタイト : 「ふふ、確かにそうですね」
[メイン] 佐山・御言 : 48+1d10 登場/リザレクト (48+1D10) > 48+6[6] > 54
[メイン] system : [ 佐山・御言 ] 侵蝕率 : 48 → 54
[メイン] system : [ 佐山・御言 ] 侵蝕率 : 54 → 54
[メイン] system : [ 佐山・御言 ] HP : 0 → 4
[メイン] スリープタイト : スリープタイトは口元を隠して笑いながら、改めて、全員に頭を下げて。
[メイン] スリープタイト : 「またお会いしましょう。次は、さらに洗練された『救い』を披露できるよう努力します」
[メイン] ミスター・VTR : 「こっちこそ妥協案に乗ってくれてThanks.」
[メイン] ミスター・VTR : 「また会えるんなら楽しみにしとく」
[メイン] スリープタイト : 「ええ、私も楽しみにしています。VTR様」
[メイン] デッドプール : 「多分会うこたねえけど、じゃあな」
[メイン] スリープタイト : 「不思議な恩人さん」
[メイン] スリープタイト : 「デッドプール様も、出来ればまたお会いしましょう」
[メイン] スリープタイト : 「次は事件としてではなく」
[メイン] スリープタイト : 「『日常』のどこかで」
[メイン] デッドプール : 「……そっちが会いたいっていうなら拒む気はねえけどな」
[メイン] スリープタイト : 「ありがとうございます」
[メイン] スリープタイト : 「是非、またお会いしたいです」
[メイン] スリープタイト : 「アナタは……優しい方ですから」
[メイン] デッドプール : 「いいね。他のヒーローにも聞かせてやりたい言葉だ」
[メイン] 佐山・御言 : (彼らに甘えてしまったな)
[メイン] 佐山・御言 : 無言で頭を下げる
[メイン] ミスター・VTR : 「佐山はUGNを辞めたけど悪いヤツじゃないのは知ってるからな」
[メイン]
ミスター・VTR :
「それぞれの道があったというだけだろう
今回はそれが役に立ったな」
[メイン] 佐山・御言 : 「ああ」
[メイン] 佐山・御言 : 「役に立たないものなんていないからな」
[メイン] 佐山・御言 : 「VTR。これからも頑張ってくれ」
[メイン]
ミスター・VTR :
「そっちもな
道はわかれるけどまた交わることがあればその時はよろしく」
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン]
ミスター・VTR :
そうして、それぞれの道へ向かって行った。
UGNとFHとして。
[メイン]
ミスター・VTR :
オレさまはあの後レインコールとも色々話して凍結装置をUGNから人数借りてきた。
相変わらずアクシズだとは信用しなかったが、何だかんだ取り合ってくれた。
[メイン]
ミスター・VTR :
昏倒を選んだ人達にも語って凍結を選んでもらった。
副作用がどうのとかは普通に面倒というかオレさま医療知識ないからアレだったが説得は出来た。
[メイン] ミスター・VTR : それで今は全員凍結されている。
[メイン] ミスター・VTR : 佐山とスリープタイトはどうなったか知らんが多分何とかやってるでしょう。
[メイン]
ミスター・VTR :
オレさまが前にやった時はスリープタイトが自ら凍結を選んだわけだが……こっちの方がいいな。
今後昏倒してる人達の覚醒リスクもなくなったわけだし。
[メイン] ミスター・VTR : 今までみたいに甘い夢は見れないが──
[メイン] ミスター・VTR : ゆっくりお休み。
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] ミスター・VTR :
[メイン] GM : 凍結保存は現在の技術では、人間に適用することはできない。
[メイン] GM : だが、エフェクトがあれば違う。
[メイン] GM : 今の昏倒者たちには問題ないだろう。
[メイン] GM : だが、一般に普及出来るまで技術が発展するまでは、まだ時間が掛かる。
[メイン] GM :
[メイン] GM : それでも、それに挑む者がいる限り。
[メイン] GM : 『望み』は消えない。
[メイン] GM :
[メイン] GM :